表3-5 食に対する意識の変容について この資料を見て,食に対する意識は変化しましたか。(n=18人) とても変化した 変化した 少し変化した あまり変化しなかった 変化しなかった ・試合の時に食べたら良いものなどを意識できた。 ・食事や栄養,食べるタイミングによって,力が出やすくなったり,いいコンディションで試合や練習ができたりすることを知り,意識するようになった。 ・食事は運動するのにはとても大事なものだと改めて知り,意識することができた。 ・補食の内容を「たんぱく質+炭水化物」となるよう ・部活の食事の時に,今までと持ってくるものを変え ・エネルギーになるものを意識して買い物をした。 ・試合前は消化に時間がかかる揚げ物などを食べない 部員の回答より,できることから行動に移している様子が分かる。試合のときの食事管理については,生徒自身が行っている場合が多く,どのタイミングで何を食べるかについて,資料を参考に,行動に移しているという回答を多く得た。それ以外にも,運動後の食事内容について考えるようになったり,日頃の食生活でも意識することが増えたりしたという回答を得た。 にした。 たり,時間を考えて食べたりするようになった。親に考えてもらうのではなく,自分で何を食べるかを考えるようになれた。 ようにしたり,量も考えて食べたりするようになった。 の面からも努力できるということが分かったという感想を得た。 表3-6 資料の有効性について また,他の部の顧問からは,食についての講義の依頼を受け,部員を対象に食についての話をする時間をいただいた。講義の冒頭では,スポーツをする上で体づくりは基本となり,そのために食事について考えることは,とても大切であるということを共通理解するようにした。そして,日頃の食生活や試合のときの食事について振り返りながら講義を進めた。部員は,これまでの試合で体力がなくなってしまった経験や自分の食生活を振り返りながら,講義を受けていた。講義後,部員が記入した振り返りの一部を以下に示す。 部員の振り返りからも分かるように,日頃の食生活や試合のときの食事について,これから取り組んでいくことが記入されていた。 このように,部活動指導に食育の視点を取り入れることにより,生徒が食について考える時間を増やすことができた。また,各教科等における食に関する指導の内容をより自分事としてとらえたり,自身の生活とのつながりを見いだしたりすることができた。そして,スポーツをするときや試合の前後に必要な栄養についての専門的な知識に触れることで,部員のアスリートとしての自覚が芽生え,意識の向上につながった。そのきっかけとして,部活動指導資料を活用することは有効であり,一定の成果を得たと考える。 この資料はスポーツをする中学生にとって,役立つと思いますか。(n=18人) とても役立つ 役立つ あまり役立たない 役立たない 分からない ・昼と夜は結構バランスが良いけど,朝はトーストだけだから,朝に果物や乳製品を食べるように意識していきたい。 ・試合前におにぎりを食べていたけど,具は考えていなかったから,これからは具など細かいところまで意識していこうと思う。また,筋肉をつけるために,魚や肉などのたんぱく質をとっていこうと思う。 ・試合前や前日に食べると良いものが分かったし,スポーツをするにあたって大切なことが知れた。 中学校 食育 15 その理由についての記述の一部を以下に示す。 このように,スポーツをする際の食事の重要性に改めて気付き,今までは気にしていなかったことも意識するようになったという回答を多く得た。 「資料を参考に,行動に移したことがあれば教えてください」という設問に対し,得た回答の一部を以下に示す。 表3-6は資料の有効性についての設問に対する回答である。部員の多くが資料の有効性を感じていることが分かる。部員からは,食事の重要性を改めて感じ,体力や技術を向上させるために,食 1人 13人 4人 0人 0人 45 16人 2人 0人 0人 0人
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