第2章 研究の方策 第1節 本研究における全体の流れ (1) 文部科学省 『中学校学習指導要領(平成29年告示)』 2018.3 p.24 (2) 前掲(1) p.17 (3) 文部科学省 『今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)』 2011.1.31 p.17 http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2011/02/01/1301878_1_1.pdf 2021.3.1 (4) 前掲(3) pp.25~26 (5) 前掲(3) p.24 (6) 前掲(3) p.24 (7) 拙稿 「中学校におけるキャリア・パスポートの効果的な活用に関する研究―自己理解の深まり,学ぶ意欲の向上を目指して―」『研究紀要―伝統と文化を受継ぎ、次代と自らの未来を創造する子どもを育てるために―』 2020.3 pp.122-123 (8) 文部科学省・国立教育政策研究所生徒指導研究センター 『キャリア発達にかかわる諸能力の育成に関する調査研究報告書』 2011.3 pp.31-33 https://www.nier.go.jp/shido/centerhp/22career_shiryou/pdf/career_hattatsu_all.pdf 2021.3.1 (9) 前掲(8) p.26 (10) 前掲(8) p.34 (11) 藤田晃之編 『キャリア教育』 ミネルヴァ書房 pp.167-168 (12) 前掲(1) p.25 (13) 藤田晃之 『キャリア教育フォービギナーズ』実業之日本社 pp.247~248 (14) 川上知子 「小・中学校におけるキャリア教育の授業開発に関する考察」『教育研究実践報告誌 3(1)』 2020.3 pp.21-26 (15) 文部科学省 『幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)』 2016.12.21 pp.234-235 http://www.mext.go. jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/__icsFiles/ afieldfile/2017/01/10/1380902_0.pdf 2021.3.1 (16) 文部科学省 『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別活動編』 東山書房 2018.11.15 p.72 80 される「基礎的・汎用的能力」を生徒が意識化することで,できた,できなかったという結果だけでなく,その結果を生んだプロセスにより注目することができるようになると考える。結果は変わらなかったが,活動のプロセスに注目すれば成長している部分があるかもしれない。その成長を見逃さず,生徒自身が実感し振り返ることができるようにすることが大きなねらいである。 次章では,活動のプロセスに注目し,成長を実感する生徒の育成を目指すための具体的な手だてについて述べていきたい。 図2-1 研究全体の流れ 先述したとおり,生き方探究パスポートは学年初め「わたし」と学年末「あゆみ」の2枚である。これらにより,1年間を通した目標と振り返りのサイクルを意識することができる。「わたし」で立てた目標(なりたい自分)に近づくために各教科・学校行事等の取組を積み重ね,自身の成長を「あゆみ」に書き残す。それが次学年における「わたし」の目標設定につながる,という流れである。 本研究では,このようにして生き方探究パスポートの取組を活用することで,生徒が1年を通して経験する様々な取組や活動を具体的に振り返り,継続的に成長を実感できるような姿を目指す。 このとき重要になるのは,図2-1の中央に位置する各教科・学校行事等の取組をどのように充実させるかである。昨年度に学校行事を中心として研究した知見を生かしつつ,本研究では各教科の学習を中心に実践を行う。そして生徒の振り返り,及び生き方探究パスポート「あゆみ」の記述内容からその効果を見取り,実践の有効性を検証する。 そのためには,①生徒・指導者双方に意識化し,生徒が成長を実感する視点となる「基礎的・汎用的能力」について整理すること,②振り返りを工夫すること,が大切になると考える。次節より,それぞれについて本研究で講じる方策を説明する。 中学校 キャリア教育 6 本研究の具体的な方策を述べる前に,研究全体の流れを示しておく。研究の流れを先に説明することで,後述するそれぞれの方策がもつ意味がよりわかりやすくなるからである。 第1章で述べたとおり,本研究では生き方探究パスポートの取組を活用する。1年間の流れを時系列に沿って示すと,以下の図2-1のようになる。
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