最終稿【田中】
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田中 淳一(京都市総合教育センター研究課 研究員) -「基礎的・汎用的能力」を指標として- K0209 報告 606 Key Words:キャリア教育,各教科の学習,基礎的・汎用的能力,振り返り,活動のプロセス 本研究で目指す生徒像は,活動のプロセスに注目し,成長を実感する生徒である。予測困難で先の見通しにくい現代だからこそ,自身の成長を確かに実感しながら生きていくことが大切であると考える。 このとき鍵となるのは,活動の成果だけでなく,プロセスにも注目して振り返ること,そして,生徒が成長を実感する視点を明確にすることである。そこで,キャリア教育を通して育む「基礎的・汎用的能力」を視点とすることで,活動のプロセスに注目することを促しつつ,生徒一人一人がより多面的に自身の成長を実感できるような実践を行った。 具体的には,生徒・指導者双方に「基礎的・汎用的能力」を意識化するための指標を作成し,各教科の学習において活用した。また,教科目標とともに「基礎的・汎用的能力」も視点とした振り返りを繰り返すことで,生徒が授業中のプロセスに注目し,成長を実感できるようにした。 実践を通して,生徒・指導者双方に「基礎的・汎用的能力」の意識化が促され,生徒には成長を実感する視点として,指導者には生徒の実態や成長を見取る視点として「基礎的・汎用的能力」の指標が活用された。 73 活動のプロセスに注目し,成長を実感する 生徒の育成を目指すキャリア教育

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