図2-5 肯定的な言葉がけシート (2)友だち同士の肯定的な言葉がけ 各教科等での1時間の授業を構成したとき,多くの場合はめあての確認,実践,振り返り,改善の流れになると考えられる。 図2-6 学習の流れ 児童は,それぞれの場面で思考を働かせて,学習している。特に,Dの実践の場面において,頑張りや成長などが見られる。そこで,実践の過程に,児童同士の肯定的な言葉がけの交流を取り入 (14)。 ①貢献に注目する ②過程を重視する ③成果を指摘する ④失敗を受け入れる ⑤成果を重視する ⑥相手に判断を委ねる ⑦肯定的に表現する ⑧「私メッセージ」を使う ⑨「意見言葉」を使う 指導者はこれらの視点をもとに,児童の行動や頑張り等に対して対話的に関わるようにする。この視点を対話レベルに具体化するものとして,「肯定的な言葉がけシート」を作成した(図2-5)。このシートを活用し,実践の中での指導者の対話的な関わりを通して変容する児童の姿を見取っていく。 野田は,アドラー心理学をもとに「勇気づけ」の具体的な視点として,以下の九つを挙げている小学校 キャリア教育 7 59
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