最終稿【大嶋】
7/22

図2-2 5年 生き方探究パスポート「あゆみ」 第1節 自己効力感を高める 第1章第1節(1)で述べた自己肯定感のプロセスを実現するには,なりたい自分に向けての1年間の目標を考えるキャリア・パスポートの取組や各教科等での,単元ごとや1時間ごとのめあてと振り返りが有効である。これらの取組を軸に児童に自己効力感を味わわせ,自己肯定感の高まりにつなげていく。 (1)PDCAサイクルを意識した 〇キャリア・パスポートの取組 京都市では,本年度よりキャリア・パスポートの取組として「生き方探究パスポート(京都市版キャリア・パスポート)」(以下,「生き方探究パスポート」)を作成し,実践を行っている。この生き方探究パスポートとは,学年初めに記入する「わたし」と学年終わりに記入する「あゆみ」の2枚の振り返りシートから構成されている。形式については,昨年度使用したキャリア・パスポート「はじめ」「おわり」と同様にした(各校の実態に合わせて一部修正を行った)。 図2-1・2-2に生き方探究パスポート「わたし」「あゆみ」を示す。 図2-1 5年 生き方探究パスポート「わたし」 第2章 自己肯定感の高まりに向けて キャリア・パスポートの取組 小学校 キャリア教育 5 生き方探究パスポート「わたし」では,学年の初めに,今の自分や将来の展望,今後の目標設定等を考えさせる。 生き方探究パスポート「あゆみ」では,学年の終わりにこれまでの自分を見つめ直し,目標の達成度等を確認し,今年度の振り返りをする。 生き方探究パスポートの取組の1年の流れについて,図2-3で示す。 図2-3 生き方探究パスポートの取組の1年間の流れ この生き方探究パスポートの取組は,1年間の大きなPDCAサイクルとしてとらえることができる。子どもたちが1年間のPDCAサイクルを意識し,自分が選んだ目標である「なりたい自分」に向けての成長を振り返ることで,自己効力感を高めることができると考えた。 57

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る