図3-17 指導者が成長を実感している子に 図3-20 友だち同士の肯定的な言葉がけの交流 図3-18 指導者の肯定的なコメント 声かけをしている様子 その際,指導者は「すごい。よく練習頑張ったね」のように,これまでの努力と結び付けたり,「やった。できたね」など達成感を共有したりした。加えて,言葉だけではなく表情や手ぶりなどを使って,できた喜びを共感する関わりを行っていた。そのことで児童も成長したことを実感するとともに,成長する喜びや楽しさを感じることができた。 ② 振り返りシートへのコメント (2)友だち同士の肯定的な言葉がけの実践 友だち同士の肯定的な言葉がけの取組は,活動中や振り返りの場面で取り入れた。この活動は,友だちの活動中の良いところ,頑張ったところ,成長したところなどを認め合うものである。それらの活動について,児童の様子等を述べていく。 〇活動中の肯定的な言葉がけ 体育科「マット運動」では,同じ技や同じめあてをもって活動している児童でペアやグループをつくり活動を行った。そのグループで技の見せ合いやアドバイスの時間などを意図的に取り入れた(図3-19)。 図3-19 同じ技の友だちと見せ合いを行っている姿 活動中に友だちが頑張っているところや成長したと思うところなどを伝え合い,技カードのポイントと見比べながら技の部分的な成長を認めている姿が見られた。 また,「頑張れ」「あと少し」など,挑戦している技の向上に向けて勇気付ける声かけも見られた。 〇振り返りの場面での肯定的な言葉がけ 振り返りの場面では,活動中頑張っていたことや成長していたことなどについて,付箋に書き,友だちに伝える活動を行った。 振り返りシートへのコメントの実践では,指導者自身も活動中の児童の様子を振り返り,児童が頑張っていたところや成長したところについて価値付けを行った。また,児童自身が成長を実感している記述があるときには,指導者はその成長を認め,更に価値付けた。 指導者のコメントを図3-18で示す。 小学校 キャリア教育 15 友だちからの肯定的な言葉 〇〇を頑張っていたね! 67
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