最終稿【大嶋】
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図3-3 技カードにシールを貼る 体育科のねらいでの振り返り 図3-4 体育科の振り返りシートの記述 キャリア教育の視点での振り返り ※HighFiveは学級目標 62 自己選択ボードを活用することで,同じ技を頑張っている児童同士で交流を行い,課題解決に向けて話し合ったり,練習方法を共有したりすることができた。そのことで,技についてアドバイスし合う様子も見られた。 以上のような活動を通して,なりたい自分になるために,キャリア教育で付けたい力である基礎的・汎用的能力を発揮している姿も見られた。 〇振り返り 1時間ごとの振り返り 振り返りの場面では,活動を通して,自分が成長したことについて考えた。振り返りの視点としては「①活動を通してできたこと・成長したことについて」「②なぜできるようになった・成長できたのか(過程)」とした。①②の二つの視点で振り返ることで,教科のねらいに対する振り返りとキャリア教育の視点での振り返りができると考えたからである。 まず,「①活動を通してできるようになったこと・成長したこと」については,技カードを活用して振り返りを行った。 図3-3のように,自分の技カードの達成したところに,シールを貼る活動を行った。そのことで自分の成長が可視化され,技の部分的な習得を実感し,小さな達成感を味わいながら,振り返りを行うことができた。 次に,「②なぜできるようになった・成長したのか(過程)」については,活動中に発揮していた力(基礎的・汎用的能力)の視点で振り返りを行った。このように基礎的・汎用的能力の成長についても目を向けることで,1時間の活動の中で多くの成長を見つけることができた。 実践で見られた振り返りを図3-4で示す。 達成したところにシールを貼る ポイントごとの成長の振り返り 小学校 キャリア教育 10 このように,1時間ごとの振り返りを蓄積し,自己の成長を書き溜めていった。 単元全体の活動を通しての振り返り 図3-5 単元を通しての振り返り 活動前の自分の姿と比べて振り返りを行キャリア教育の視点でも成長を実感して最後の時間に(7/7時間目)単元全体の活動を通しての振り返りを行った。活動前の自分の姿を思い返したり,1時間ごとの振り返りを読み返したりして,活動前の自分と活動後の自分の姿を比較し,記述を行った。 単元を通しての振り返りを図3-5で示す。 このように,蓄積した振り返りを読み返し,活動前と活動後の姿を比較することで,単元を通しての成長を実感することができた。また,振り返りの視点の充実により,体育科で付けたい力の成長だけではなく,キャリア教育で付けたい力についても成長を実感している姿が見られた。 っている。 いる。

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